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HISTORY

釣りと釣具の歴史

釣り針、竿、リール、ライン、疑似餌の移り変わりを年代順にまとめた。

  1. 2〜3世紀

    アイリアノスが毛鉤釣りを記録

    ローマのアイリアノスは『動物の特性について』で、マケドニアの人々が赤い羊毛と羽根を針に巻いた疑似餌で魚を釣る様子を書いた。毛鉤釣り(フライフィッシング)の最も古い記録の一つとされる。

    出典:en.wikipedia.org

  2. 1195頃

    中国の絵画に描かれたリール

    南宋の画家馬遠の「寒江独釣図」には、竿にリールのようなものを付けて釣る人物が描かれている。釣り用の巻き取り具を示す古い図像として知られる。

    出典:en.wikipedia.org

  3. 1496

    『釣魚論(A Treatyse of Fysshynge wyth an Angle)』

    イングランドで印刷された『セント・オールバンズの書』の第2版に収められた釣りの論文で、ジュリアナ・バーナーズの作とされる。竿や糸の作り方、毛鉤の巻き方まで書かれ、英語で最古級の釣りの手引きである。

    出典:en.wikipedia.org

  4. 1651

    トマス・バーカーの著書にリールが登場

    トマス・バーカーの『The Art of Angling』は、竿に付ける巻き取り具(winch)に触れた英語の古い文献として知られる。

    出典:en.wikipedia.org

  5. 1653

    アイザック・ウォルトン『釣魚大全』

    アイザック・ウォルトンが『The Compleat Angler(釣魚大全)』を出版した。釣りの技術だけでなく、川辺の暮らしや釣り人の心構えを対話で描き、今も読み継がれる釣り文学の古典である。

    出典:en.wikipedia.org

  6. 1676

    コットンによるフライフィッシングの章

    『釣魚大全』第5版に、チャールズ・コットンが書いたフライフィッシングの章が加えられた。川の流れに合わせた毛鉤の使い方を詳しく述べ、フライフィッシングの古典となった。

    出典:en.wikipedia.org

  7. 1788

    江戸和竿の泰地屋東作が創業

    竹を継いで作る江戸和竿の総本家とされる泰地屋東作は天明8年(1788年)の創業である。江戸時代後半には釣りが武士から庶民の楽しみへと広がった。

    出典:number.bunshun.jp

  8. 1810頃

    ケンタッキーリール(多重巻きリール)

    ケンタッキー州の時計職人ジョージ・スナイダーが、ハンドル1回転でスプールが何回も回る多重巻きのリールを自分用に作った。ベイトキャスティングリールの源流とされる。

    出典:en.wikipedia.org

  9. 1852

    ビュエルがスプーンの特許を取得

    アメリカのジュリオ・ビュエルが金属製スプーンルアーの特許を取った。アメリカで最初の釣りルアーの特許とされる。

    出典:onthewater.com

  10. 1856

    オービス創業

    チャールズ・オービスがバーモント州マンチェスターで釣具の店を開いた。現存するアメリカの釣具会社として最古級である。

    出典:en.wikipedia.org

  11. 1886

    ハルフォードのドライフライ理論

    イギリスのフレデリック・ハルフォードが『Floating Flies and How to Dress Them』を著し、水面に浮かべるドライフライの釣りを体系化した。

    出典:en.wikipedia.org

  12. 1891

    ハーディー「パーフェクト」発売

    ハーディー・ブラザーズが玉軸受けを使ったフライリール「パーフェクト」をカタログに載せた。同じ年の末には13サイズがそろった。

    出典:en.wikipedia.org

  13. 1902

    ヘドンがルアー会社を設立

    ジェームズ・ヘドンと息子がミシガン州ダウアジャックで会社を興し、木製プラグ「ダウアジャック・ミノー」を売り出した。アメリカのルアー産業の始まりの一つである。

    出典:en.wikipedia.org

  14. 1905

    イリングワースの固定スプールリール

    イギリスの繊維業者イリングワースが、糸巻き機をヒントにスプールを回さずに糸を出す固定スプールリールの特許を取った。スピニングリールの原型とされる。

    出典:canalrivertrust.org.uk

  15. 1925

    ブラックバスが日本に移入

    実業家の赤星鉄馬がアメリカからブラックバスを輸入し、箱根の芦ノ湖に放流した。その後全国に広がり、日本のルアー釣りの主役の一つとなった。

    出典:kotobank.jp

  16. 1932

    フルベールのスピニングリール

    ハーディーが「アルテックス」で、糸を拾うベールを全周に付けたスピニングリールを出した。

    出典:canalrivertrust.org.uk

  17. 1932

    ペン創業

    オットー・ヘンゼがフィラデルフィアでペンを創業した。1936年の「セネター」など海用リールの定番を生んだ。

    出典:pennfishing.com

  18. 1936

    ラパラのミノー誕生

    フィンランドのラウリ・ラパラがコルクを削り、弱った小魚の泳ぎをまねたミノーを作った。1938年に地元の店で売られ始め、のちの「オリジナルフローター」となる。

    出典:en.wikipedia.org

  19. 1938

    ナイロンの発表

    デュポンが新しい合成繊維ナイロンを発表した。翌1939年頃からナイロンのモノフィラメントが釣り糸として売られ、絹やリンネルの糸に代わっていった。

    出典:en.wikipedia.org

  20. 1938

    メップスのスピナー特許

    フランスのアンドレ・ムルナールが回転ブレードのスピナーの特許を取った。のちの「アグリア」である。

    出典:wi101.wisc.edu

  21. 1948

    ミッチェル300

    フランスでスピニングリール「ミッチェル300」が登場した(1940年代後半)。ベールを備えた現代的なスピニングリールの原型とされ、世界で数千万台が売れたという。

    出典:anglingdirect.co.uk

  22. 1949

    プラスチックワームの誕生

    オハイオ州のニック・クリームがビニール系の柔らかい素材でミミズ形のルアーを作った。1951年から通信販売され、ソフトルアーの始まりとなった。

    出典:bassfishinghof.com

  23. 1949

    スピンキャストリールの登場

    ゼブコが世界初のスピンキャストリール「スタンダード」を生産した。カバーで覆われた扱いやすいリールで、初心者の釣りを変えた。

    出典:core-prep.zebco.com

  24. 1952

    アンバサダー登場

    スウェーデンのABUが丸型ベイトキャスティングリール「アンバサダー5000」を出した(アメリカ市場には1954年)。

    出典:en.wikipedia.org

  25. 1955

    がまかつが釣り針製造を開始

    兵庫県西脇市でがまかつが釣り針の製造を始めた。播州(西脇・加東周辺)は日本の釣り針の一大産地である。

    出典:gamakatsu.com

  26. 1957

    魚群探知機「リトル・グリーン・ボックス」

    ローランスが釣り人向けのソナー「Fish Lo-K-Tor」を出し、魚が水中のどこにいるかを見られるようにした。

    出典:industryweek.com

  27. 1958

    大和精工(ダイワ)設立

    輸出用の釣具を作る大和精工が東京都中野区で設立された。のちのダイワ精工、グローブライドである。

    出典:edinetdb.jp

  28. 1959

    トライリーン発売

    バークレイがナイロンライン「トライリーン」を発売した。しなやかなナイロン糸の普及を進めた。

    出典:bassmaster.com

  29. 1960年代〜70年代

    テンカラが一般に広まる

    もともと山の職漁師の釣りだったテンカラは、昭和40年代に広く知られるようになった。明治期の文献にも記録がある。

    出典:fish.shimano.com

  30. 1970

    シマノが釣具事業部を設立

    自転車部品のシマノが釣具事業を始め、翌1971年にスピニングリール「DUX」を発売した。

    出典:shimano.com

  31. 1971

    フロロカーボンの釣り糸

    クレハがPVDF(フロロカーボン)製の釣り糸「シーガー」を発売した。同社は世界初としている。沈みやすく擦れに強いため、ハリスやリーダーとして広まった。

    出典:kureha.co.jp

  32. 1973

    グラファイトロッドの登場

    フェンウィックがシカゴの展示会でオールグラファイトのロッド「HMG」を発表した。軽く感度の高い炭素繊維のロッドが、グラスロッドに代わっていった。

    出典:marlinmag.com

  33. 1975

    アンバサダー2500C

    ABUが細い糸と軽いルアー向けの小型ベイトリール「アンバサダー2500C」を作った。

    出典:collectorbookstore.com

  34. 1987

    クラウザーミノー

    ボブ・クラウザーがサスケハナ川のスモールマウスバス用に、重いアイを付けて沈むストリーマーを考えた。のちに海のフライでも定番となった。

    出典:en.wikipedia.org

  35. 1990年代

    PEラインの普及

    超高分子量ポリエチレンの繊維を編んだPEラインが釣り糸として広まった。伸びが小さく細くて強いため、ルアー釣りやジギングを大きく変えた。

    出典:bepal.net

  36. 1992

    シマノ「ステラ」初代

    シマノが最上級スピニングリール「ステラ」を発売した。以後モデルチェンジを重ね、国産スピニングリールの頂点を象徴する存在となった。

    出典:tsurihack.com

  37. 2005

    オオクチバスが特定外来生物に

    外来生物法でオオクチバスなどが特定外来生物に指定され、生きたままの持ち出しや放流が禁じられた。地域によってはリリースも条例で禁止されている。

    出典:honda.co.jp

  38. 2008

    エラズテック素材のワーム

    Z-Manが伸縮性の高いTPE素材「エラズテック」のワームを自社ブランドで売り出した。ちぎれにくく浮く性質がネッドリグの流行を支えた。

    出典:wired2fish.com

  39. 江戸時代

    鮎の友釣りが始まる

    縄張りを持つ鮎の習性を利用し、おとり鮎で野鮎を掛ける友釣りは江戸時代に始まったといわれる。静岡県の狩野川が発祥地とする説がある。

    出典:tsurihack.com

  40. 縄文時代

    骨角製の釣り針

    日本各地の貝塚から、動物の骨や角を削って作った釣り針が見つかっている。返しの付いたものもあり、縄文時代の人々がすでに釣りで魚をとっていたことがわかる。

    出典:ja.wikipedia.org