先史時代 ・ 世界各地
釣り針(鉤)
Fish hook
骨・角・貝・石などを削った釣り針は先史時代から使われ、のちに青銅や鉄で作られるようになった。返し(カエシ)の付いた針は掛けた魚を逃しにくい。
INVENTIONS
今の釣りを形づくった発明を、生まれた年と発明者とともにまとめた。
先史時代 ・ 世界各地
Fish hook
骨・角・貝・石などを削った釣り針は先史時代から使われ、のちに青銅や鉄で作られるようになった。返し(カエシ)の付いた針は掛けた魚を逃しにくい。
古代 ・ 世界各地
Fishing rod
糸を遠くへ届け、魚の引きを受け止めるための竿は古代エジプトや中国の絵にも描かれている。竹・木からグラスファイバー、カーボンへと素材が変わってきた。
1195頃(中国の絵画) ・ 中国
Fishing reel
糸を巻き取る道具は中国で古くから使われ、南宋の絵画にも描かれている。ヨーロッパでは17世紀の文献に現れる。
1810頃 ・ アメリカ
Baitcasting reel
ハンドル1回転でスプールが何回も回る多重巻きのリールで、ケンタッキー州の時計職人スナイダーが自分用に作ったのが始まりとされる。スプールそのものが回って糸を出すため、重めのルアーを正確に投げられる。
1905 ・ イギリス
Fixed-spool (spinning) reel
スプールを回さずに糸を螺旋状に出すため、軽い仕掛けでもバックラッシュせずに投げられる。1884年のマロックの考案を経て、1905年にイリングワースが特許を取った形が原型とされる。
1932 ・ イギリス
Bail arm
スピニングリールで糸を拾ってスプールに巻き戻す針金状の部品である。全周のベールはハーディーの「アルテックス」が最初とされる。
1948 ・ フランス
Mitchell 300
1940年代後半にフランスで登場したスピニングリールで、現代的なスピニングリールの原型とされる。世界で数千万台が売れたという。
1949 ・ アメリカ
Spincast reel
固定スプールをカバーで覆い、ボタン操作で投げられるようにしたリールである。ゼブコが1949年に「スタンダード」として生産した。
1897 ・ アメリカ
Level-wind
巻き取るときに糸をスプールへ均等に並べる仕組みである。シェイクスピアが特許を取ったレベルワインド付きリールが同社の最初の製品となった(特許年は1896年とする資料もある)。
出典:kpl.gov
1891 ・ イギリス
Ball-bearing fly reel
スプールの回転に玉軸受けを使い、滑らかに回るようにしたフライリールで、ハーディーの「パーフェクト」で実用化された。
Drag
魚が強く引いたときにスプールを滑らせて糸を出し、糸切れを防ぐ仕組みである。発明者や年ははっきりしない。
1938 ・ アメリカ
Nylon monofilament line
デュポンが1938年に発表したナイロンを使った単線の釣り糸で、1939年頃から売られた。安くて扱いやすく、今も最も一般的な釣り糸の一つである。
1971 ・ 日本
Fluorocarbon line
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)製の釣り糸で、比重が大きく沈みやすく、擦れに強い。クレハが1971年に「シーガー」として世界で初めて発売したとしている。
出典:kureha.co.jp
1990年代
PE (braided polyethylene) line
超高分子量ポリエチレンの繊維を4本・8本などに編んだ釣り糸で、伸びがほとんどなく細くても強い。根ズレに弱いためリーダーを結んで使う。
出典:bepal.net
19世紀 ・ アメリカ・イギリス
Split-cane (bamboo) rod
竹を細く割って三角に削り、6本を貼り合わせた竿である。フライロッドの古典で、今も職人が作っている。
1940年代後半 ・ アメリカ
Fiberglass rod
ガラス繊維と樹脂で作る竿で、竹竿より安く丈夫なため戦後に急速に広まった。フェンウィックは塩水に強いグラスロッドを早くに作った。
1973 ・ アメリカ
Graphite rod
炭素繊維で作る軽く感度の高い竿で、1973年にフェンウィックが「HMG」として発表したとされる。同時期にラミグラスやシェイクスピアなども作った。
1949 ・ アメリカ
Soft plastic lure
柔らかい樹脂でミミズや小魚の形を作ったルアーで、オハイオ州のクリームが作ったワームが始まりとされる。今ではバス釣りに欠かせない。
1936 ・ フィンランド
Minnow lure
小魚の形をして、リップで水を受けて泳ぐルアーである。ラパラが弱った小魚のふらつきを再現したものが世界に広まった。
1852(特許) ・ アメリカ
Spoon lure
金属板をスプーン形に曲げたルアーで、ひらひらと揺れて光を反射する。ビュエルが1852年にアメリカ初のルアー特許を取った。
1938(メップスの特許) ・ フランス
Spinner
軸の周りを金属のブレードが回り、光と振動で魚を誘うルアーである。メップスのアグリアが代表的である。
1902 ・ アメリカ
Wooden plug
木を削って作る浮力のあるルアーで、ヘドンが商品化してアメリカのルアー産業を開いた。
2〜3世紀(記録) ・ マケドニア(記録)
Artificial fly
針に羽根や獣毛を巻いて虫や小魚に似せた疑似餌である。アイリアノスがマケドニアの毛鉤釣りを書き残している。
1886(体系化) ・ イギリス
Dry fly fishing
水面に浮かべて羽化した虫に見せるフライの釣り方で、ハルフォードの著書で体系化された。
20世紀初頭 ・ イギリス
Nymph fishing
水中の幼虫(ニンフ)に似せたフライを沈めて釣る方法で、スキューズが広めた。のちにフランク・ソーヤーのフェザントテイル・ニンフが生まれた。
1957(釣り人向け) ・ アメリカ
Fish finder
超音波を出して水中の魚や地形を映す機械である。ローランスの「Fish Lo-K-Tor」が釣り人向けに広めた。
江戸時代 ・ 日本
Ayu tomozuri
おとり鮎に掛け針を付けて野鮎の縄張りに入れ、体当たりしてきた鮎を掛ける日本独自の釣り方である。狩野川が発祥地とする説がある。
・ 日本
Tenkara
リールを使わず、竿と糸と毛鉤だけで渓流魚を釣る日本の毛鉤釣りである。山の職漁師の釣りで、明治期の文献に記録がある。
江戸時代 ・ 日本
Edo wazao
竹を継いで漆で仕上げる日本の竿で、総本家とされる泰地屋東作は1788年の創業である。
江戸時代 ・ 日本
Egi (squid jig)
木に布を貼り傘針を付けたイカ釣り用の疑似餌で、九州南部の漁師が使い始めたとされる。今のエギングのルアーの元である。
・ 日本
Electric reel
モーターで糸を巻き上げるリールで、深場の船釣りで使われる。日本のメーカーが発展させた。